豊田市神明町にあった「喜楽亭」は、明治時代後期から続いた料理旅館で、大正期の代表的な町屋建築として知られています。戦前には養蚕業、戦後には自動車産業の関係者が多く利用しました。
昭和42年廃業後は住居として使用していたものを、昭和57年の改築にあたり、所有者の長坂雪子氏より寄贈され、現在の場所に復元移築されました。以降、一般開放され、使用できるようになっています。
建物は、大正期に中央座敷、昭和元年から3年にかけて前部分、昭和15年頃には裏、二階座敷部分と3回に渡って建築されています。家の骨組みは、中げたと梁を交互に組み合わせた地棟と呼ばれるもので、くぎ類の使用も最小限にとどめられています。用材は、豊田市広川町性源寺の樹齢400年の松が使われ、「喜楽」と刻まれた瓦は豊田市市木町の瓦師都築氏の手によるものと伝えられています。
喜楽亭は、近年の都市化により、急速に姿を消しつつある下町の大規模な和風建築を今に伝えています。
■施設利用について
- 貸出許可内容
- 市民の文化的行事その他これに類する行事。
(茶道・華道の練習、発表会およびこれに類する行事、各種会議・会合等)
※但し営利目的・企業活動は除く。
- 利用時間
- 午前9時から午後5時
□午前(9:00〜13:00) □午後(13:00〜17:00)
- 受付期間
- 休館日
- 毎週月曜日・国民の祝日
- 12月28日から翌年1月4日まで。
- 使用料
- 午前……1階3,500円 、2階1,700円
- 午後……1階3,500円 、2階1,700円
■問い合わせ・申し込み
豊田産業文化センター
<0565>33-1531
喜楽亭
豊田市小坂本町1-25
(豊田産業文化センター内)
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